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みなさん、こんにちは。

台南の生活にも慣れ、大学院での生活もそろそろ本格的に忙しくなりそうです。

さて、今回は将来台湾の大学院への留学を考えている人に対して、現在台湾で留学中のぼくが感じる台湾の大学院に対する意見を書きます。

 

〇講義で必要な語学力

 

 

海外留学でまず前提となるのは、なんといっても語学力です。先に、現実的なところを述べると、台湾の大学院留学では高度な中国語力と英語力が必要となります。一部の専門分野(中国語文学、日本語文学など)を除くと、中国語はおろか英語力も講義で必要となります。講義で使用する教科書も英語のものがかなり多いです。台湾では大学部でさえ、英語の教科書がかなりのウエイトを占めます。

 

台湾の大学院受験に際して各大学院が掲載している中国語(TOCFL)や英語(TOECI, IELTS,iBT)などの語学レベル条件は「最低限レベル」だという認識でいてください。つまり、大学院に合格できたから、現地の講義でも問題ないなどという甘い妄想は早々に捨てたほうがいいです。

 

ちなみに、現在の管理人の語学力についていいますと、TOCFLがレベル5(流利級)、IELTSが7.0、TOEIC815(約3年前)です。自分も含め日本人は何かと資格に対して強いこだわりがあるように思います。しかし、これらの語学力の資格なんてほとんど意味ないと思います。

事実、ぼくは大学院の講義で英語の文献に目を通すだけでも本当にしんどいです。まして、授業中にみんなの前で中国語や英語でプレゼンするときなんか、つたない語学力のため他のクラスメイトに迷惑をかけています。

 

まあ、これはあくまでぼくの一例にすぎませんが、台湾で留学している他の日本人に聞いてみても、やはり相当苦労しています。別に、読者のみなさんを脅すわけではありません。しかし、総合的にみて日本人の語学レベルの低さは一目瞭然です。もし、あなたが現在、まだ高校生や大学生であるならば、語学力を伸ばすには十分の可能性と時間があるのでぜひ真剣に取り組んでほしいと思います。

 

〇大学院での専門分野におけるバックグラウンド

大学で専攻した分野を修士や博士課程でも一貫して学ぶ人については、特に大きな問題はないと思います。しかし、ぼくのように大学部(国際文化)、修士(中国語教育)、博士(政治経済)と全てばらばらで一貫性のないコースを取ってしまうと、本当につらいです。まあ、ただ自分が愚かなだけなんですけどね。ぼくの場合は、興味のある分野がどうしても多岐にわたってしまい、どうしてもしたいことがあったので、学士、修士、博士でそれぞればらばらの分野を専攻しました。一言でいうと、自分が専攻する分野におけるバックグラウンド(知識背景)がないと疲れます。

 

ですので、これから大学院への留学を考えている人は余計な苦労をしないためにも極力大学時の専門分野と一貫した研究を継続することがベストじゃないかなと思います。

ちなみに、ぼくが異なる専門分野を専攻した理由は興味ある分野が多かったということ以外の大きな理由としては、ひとつの専門知識のみに特化するリスクを考えたからです。服や靴の流行なんかが良い例ですが、時代に応じて求められる能力は異なります。故に、長い目で考えたとき、たとえ専門性の深さでは多少劣るにしても、2~3の異なる分野における知識も相応に持っておくことが仕事を探すときにも役立つと考えたからです。

 

〇1学期あたり履修する講義の科目数と単位数について

台湾の大学院では、ふつう1科目あたりの単位数は3単位(1単位=1時間)となっており、週に1回、1学期は約18週あるので、1学期あたりの1科目における学習時間数は合計約54時間ということになります。これが多いか少ないかと考えるのはみなさん次第ですが、大学院での講義となると、当然授業中における研究テーマにおける口頭発表、小レポート、中間と期末のレポートなどと数多くの作業をこなさなければいけません。

 

日本語ならまだしも、これらの作業を中国語或いは英語で行うわけですから、かなりの時間、タフな精神力と体力が必要となります。こう考えると、ぼくの過去の修士課程と現在の博士課程での経験を踏まえ考慮すると、1学期あたりの理想の履修科目数は3科目、9単位がベストだと思います。しかし、アルバイトや他にすることがなく勉強だけに専念できる人はもちろん、4~5科目を履修してもいいと思います。まあ、かなりハードだと言っておきますが。

 

大学院が学部によっても多少異なりますが、修士や博士課程の最低卒業単位として必要な合計単位数は約25~30だと思います。(卒論は除く)とすると、1学期あたり3科目の履修とすると、順調にいけば4学期(約2年)で卒業単位は全て取得できる計算になります。

 

〇台湾の大学院で最低卒業単位と卒論以外に求められる卒業必要条件とは?

 

日本の大学院の事情はわかりませんが、台湾の大学院を卒業するには最低卒業単位数や卒論以外にもけっこう面倒くさい条件があります。例えば、学術性の研討会(シンポジウム)への参加(出席証明書をもらい学校側に提出)や学会での発表、ジャーナルへの投稿、博士候補資格試験、英語能力証明書の提出などしなければならないことがたくさんあります。

 

ぶっちゃけ、何年で卒業できるの?

台湾の修士課程は通常2年間ですが、台湾では3年かけて卒業する学生がほとんどです。もちろん、学校や学部によっては2年で卒業できるところもありますが、教授の院生に求める基準が高いためか、なかなか2年で卒業する人をみかけません。ましてや、外国人あれば中国語や英語がネックとなるため、卒論を仕上げるのにかなり時間を要する結果、3年かけてようやく卒業する人が多いです。

 

一方、博士課程は通常3年間です。まあ、問題なく進めば3年での卒業も可能でしょう。しかし、学会での発表、ジャーナルの投稿などすべきことはたくさんあるので、いかに時間管理をしっかりとできるかが鍵となると思います。中には、6~7年かけて卒業するという人もいますが、いくらなんでもそれは時間のかけすぎですね。

 

納得いかない大学の学費設定

日本人の感覚ではとうてい理解できない事情が台湾の大学にはあります。それは、大学の学費が台湾人と外国人では違うということです。その差はおよそ2倍になります。外国人から高い学費を取ろうとする企みが許せません。台湾の大学では外国人向けの奨学金もあるにはあるのですが、正直なところ金額が少なすぎて話になりません。そんな低額な奨学金を設定するくらいなら、いっそうのこと学費を台湾人と同額にするか、いっそうのこと無料にしてくれたらいいのにと思います。ちなみに、台湾人と外国人の学費が違うという事情については、各大学によって異なるようです。

 

お金がないのに留学しようと考えている人

たまに外国人留学生の中に理解できない人に遭遇することがあります。その人は、会うたびにお金がないと口癖のように話しています。そもそも、お金がないのに留学を考えていること自体がおかしな話です。

 

奨学金を獲得できる見込みがないなら、2-3年バイトでもいいのでお金をためて十分な留学資金を確保してから留学してほしいと思います。十分な資金もないのに留学しても必ず途中でお金の問題で行き詰まり、学問までが中途半端になってしまいます。この点は、真剣に考えたほうがいいと思います。

 

 

 

 

 

 


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